Let's Note RZ6をUSB-PD (USB-C) 充電対応するアダプタ作った

Let's Note RZにUSB PD充電できるようにするアダプタを作った。

そもそもなんでわざわざという感じだが、「なるべく小さめのPC」でかつ「かな打ちが苦なくできるPC」となると RZシリーズぐらいしかない。GPDとかYogaとか色々と経由したが、どれもキーボードがキツイ。 今のところはここに落ち着いてます。最新のやつ買うと高いので、中古の型落ち。

で、これ、全体的にまぁまぁ良くて、ベゼルだのキーボードだのは我慢できるレベルだが、 僕にとって最大の難点がUSB-PD充電に対応していないこと。純正の16V充電器での充電にしか対応していない。

小さいのはいいのだが、これがないと充電できないのはちょっと不満。うちは家のあちこちにUSB PDのポートがあるので、 それが使えるし、車とかモバイルバッテリとかからも充電できるようにしたい。 そして旅行時にも余計なACアダプタは持って行きたくない。

ということで方法は無いか調べたところ、既に先行している方が居た。

USB-PD トリガーデバイスによる15V出力とノートPCの充電 (by 塩田紳二氏)

よしこれだ、と思ってZYPDSというトリガーデバイスを探したのだが、AliExpressにしか無く、上記記事に有るように時間も掛かる。 ちょっと代用物がないかとAmazonを探していたら、良さそうなものを見つけた。

Microsoft Surface PD 急速充電電源ケーブル TYPE-C/USB-C アダプタ

調べた所、Surface Proは15Vを使うらしい。上記ケーブルの説明にも15V 45W以上と書いてある。これはきっと中にトリガーデバイスが有るに違いない。 容量的にも十分そうだ。

さっきの記事のトリガーデバイスよりちょっと高い (送料入れればトントンぐらい?) けど、ケーブル部分付きなのでその部分の工作が必要ない。

早速購入して分解した。

!!! 毎度ですが、危険なので良い子は真似しないでね。!!!

構造を調べるため、Surfaceケーブル側をマイナスドライバーとかで慎重に剥がして中身を出す。結構複雑だった。 これでこのSurfaceコネクタ側の基板にトリガーデバイスがあると、そっから電源を取らなければいけないので結構キツイ。

とはいえ、既に左側に赤黒ケーブルが見えている。 USB-C側をつないだままここの部分を電圧をはかってみると、15Vだった。よし。

千石電商でコネクタ部分を買う。買ったのは 「マル信無線電機 MP-122C DCプラグφ2.5(8角)」です。

これでコネクタの芯部と赤いケーブル、外部と黒いケーブルがつながるように接続する。

一旦この状態のまま充電できるか、また充電速度の差がどれぐらいかどうか確認する。

上記塩田氏の記事には15Vでも充電できるとあったが、一応長めの時間充電してみて、純正のアダプタと比較した。

充電速度の比較

上記画像はGnomeの充電モニタを適当に加工しました。上が純正、下が今回のやつの線です。10%のところで揃えてます。

目測ですが、10%の時点から一時間後で、純正だと77%、USB-PDだと74%ぐらい、という感じかな。気持ち遅いかな、ぐらい。 細かく調べては居ないけど、あまり差は無さそう。問題ないでしょう。(バッテリに与えるダメージとかはよくわからない)

そしてコネクタのカバーをするのだが、ショートしたりすると良くないので、セメダイン詰め込んでから完全密封した。

これで完成。

この後色々試したのですが、やはり相性は厳しめかもしれない。 どーもケーブルによっても使えなかったりしそう。 うちだと充電OnlyのケーブルだとOKなのに、Cable MatterのThunderbolt3対応ケーブルだとダメだった。逆なら分かるけど意外。

ちなみに車につけてあったシガーソケットのUSB PD充電器でも使えた。 シガーソケット側は MAXWIN QC3.0 PD 充電 カーチャージャー ってやつ使ってる。 もう売ってないみたいだけど、多分45W以上あれば大丈夫かと。

モバイルバッテリは45W以上のやつがないのでまだ試せてないです。いつかきっと買うのでそのときに試そう。

とりあえず、ある程度使えるものが出来たので満足。