実は幼少から道路オタだった自分が、ついつい手に取ってしまった本。
東京の街中にあるカオスってる風景 (主に道路) を、それらが存在する理由やできていった経緯など分析している本。
はじめに
東京は、街並みがいつも未完成で・・・都市全体の変化がいつひと段落するのかわからない。
- これは本当にそう思う。新宿はバスタがある程度できてから落ち着いた感あるけどまだ色々と工事してる。渋谷とか池袋とかも。
- 東京に限らず、日本全国そんな感じはする。横浜とか梅田とかひどいし。栄えてるところはどこでも大体そうかな。
- 逆に木更津駅は静かです・・・。完成しているかと言われるとそれも疑問だけど・・・。
- でも考えてみるとアジア圏の大都市は大体そんな感じな気がする。バンコクとかクアラルンプールとかも。まぁほとんど新興国だけど。
大阪や名古屋、パリやニューヨークなどの都市では、市街地の道路は計画に基づいてほぼ完成している。
- パリやNYは置いといて、大阪・名古屋はほんとかよって感じ。でも改めて地図見て見たら確かに都心の方は碁盤の目のように綺麗になっているような気もした。
- 大阪は梅田北付近のイメージが強すぎて未完成感が強い。
- 今度行った時はもうちょっと注意して見てみよう
1.2 市街地を貫く長大トンネル (山手トンネル)
(山手トンネルについて) これほど長い道路トンネルが市街地に埋まっている都市は、世界全体で見ても東京以外に存在しない。
- 確かにそうだろうけど、なんか山手トンネルは本来は必要なかったっていうことを考えると、壮大な無駄な感じはするよね。
- まぁでもこれぐらいなら中国とか作りそうな感じもするけど、案外ないんですね。
1960年代は、高度経済成長期の真っ只中で、・・・自動車による騒音や、排気ガスによる大気汚染などが沿線の環境を悪化させた。
- 今でこそ自動車の性能がだいぶ良くなって、山手通りとか歩いてても言うほど空気が汚いとは感じないし、しっかりしたマンションとかがたくさんで騒音とかも入りづらそうなので、 反対するほどなのかなぁ、とかは思っちゃうけど、当時の車とか建屋とかのクオリティでは相当やばかったんだろう。
- 今でもニューデリーとか上海とかバンコク歩いてると本当に空気が汚いように感じるけど、当時の東京とどっちがやばいんだろうか。
新しい道路を作る時は反対されることがあるいっぽうで、道路を作った結果「奇景」ができてしまうことに対しては、案外寛容なところがある
- そう言うことなのかなぁ・・・?
- 反対する人も含めて景観とかあんまり興味ないんじゃないかなぁ。(自分の生活とか資産にしか興味ないでしょ)
- どちらかというと騒音振動とか空気とか日照のことしか気にしてなさそうな感じ。
- 建前では自分の理屈を補強するためだけに景観がーとはいいそうだけど、本気で気にしている人がいるのだろうか
- そもそも (都市の中で) 高速道路ができるから景観が悪くなる、みたいなことを考えてる人がいるイメージがわかない
- 例えば「公園潰して道路つくる」とかならやばさわかるけど、「山手通りの上にまた道路できます」だとねぇ・・・。
- 地主とかになると違うのかな。
1.4 線路上の巨大バスターミナル (バスタ新宿)
(バスタ新宿について) 当日の官報には、この「立体的区域の区間」を「国道20号」とする告示が記されている
- 官報ってそんなことも書いてあるのか。知らなかった。
- っていうか官報って誰が読むんだ。
- そしてどこどこが国道何号に、とか書いて誰が読んで、だれが喜ぶんだろうか。
- いやこの本の作者は読んで喜んでいるのか。ていうかどうやってこんなの見つけたんだ。
「バスタ新宿」のような交通節点をつることは、1970年代から検討されていた。
- そんなに昔からあるとは思わなかった。新宿適当に拡張してったら場所なくなっちゃったから、しょーがねー線路の上に人工地盤つくるべ、みたいなノリだと思ってた。
- いや、それはそうなのかもしれないけど、そんな昔の時点で新宿に場所がない状態になっていたということが理解できていなかったのかもしれない
- ToDo Read: 「新宿副都心総合整備計画の概要」1975年 4月号 5月号
2.2 |立体構造|街路・上下2層構造
(昭和通りについて) 中央分離帯を緑地帯にして、都市景観が改善された。
- 昔は中央が緑地帯だったことは知らなかった。戦争中は畑だったってのもフレキシブルな感じですね。
- いまでは全力で立体迷宮道路。しかもすごい交通量。残念な感じ。
- いまでも多少緑地は残っていたかな・・・?
- 関係ないけど、新橋方のトンネル、二輪通行禁止なのまじ意味がわからない。そしてかなりの確率で白馬の王子さまが出口で待機してる。 引っかかったことはないけど、これはとても悪質だと思う。警察らしい悪質な仕事っぷり。
- あの立体の下に駐車場あるのは知ってたけど、浅草線あるのは気づかなかった。そういえばそうだね。
2.3 |立体構造|街路・建物等との立体交差
「TKPゲートタワービル」と呼ばれる ... 5〜7階部分を、阪神高速道路の踏めだ出口の出路が貫通している
- もうみんな知ってるぐらいメジャーなスポットだけど、一度も行ったことないんだよね。
- 機会があれば走りたい気持ちはあるけど、
2.4 |立体構造|水路を生かした区間
都心環状線は、水路や幹線街路の空間をうまく利用することで、着工から約8年で完成した。
- 早いよなぁ。中央環状はようやくできたけど、外環とか圏央とかすげーちんたらやってる。
- 「うまく利用」って書いてあって確かにそうなんだけど、あそこがさっさとできた大きな要因の一つに
ちょっと無理がある道路設計でも許容されちゃったというのがありそうな気がしてる。
- 東側の川底区間は柱があったり側壁付きの急カーブあったり全体的に見通しが悪すぎる。
- 千鳥ヶ淵とか霞ヶ関のあたりのトンネルも見通しが悪すぎてちょー危ない
- ・・・とか、今作られる高速ではありえなさそうな設計が随所にある。こういうのが許容されちゃったってのが大きな要因では。 そういう意味ではトーンとして「うまく利用した」というより「無理やり転用した」という感じになりそう。
[日本橋の直上を通る高架橋] むしろこの高架橋があるほうが「東京らしい」と言えるのでは
- これは全くその通りだと思う。(まぁわざわざ維持する必要はないけど)
- 東京らしいし、国を代表する名所に高速カブせちゃうあたり面白い
- 地下に埋設するとか言ってるけど、その理由に景観を行れるのはちょっと違うかなと言う感じがしてる。
- 地下化するのが費用面と安全面でもっとも優れているのであれば、そうしたほうがいいとは思うけど、景観だけのために何千何百億もかけるのはちょっと。
- そしてそれが素晴らしい景観ならともかく、そもそも高速道路がなくなっても、日本橋のまわりって大した景観じゃなくね・・・?
- こんなところやるんだったら、千鳥ヶ淵のあたりの道路埋めた方が費用対効果良さそう。あの周りきれいな公園で桜もすごいし、皇居の周りで戦没者慰霊碑もあるし、観光客スポットとしても良さそうだし。
- 日本橋の上の首都高が邪魔だと思ったことはないけど、千鳥ヶ淵は邪魔だと思ったことはある。
- 両側トンネルで暗順応的にも安全になるし、あんな無理なカーブも必要ない。
- そもそもあそこ外から見た感じだとカオス感もないので、「東京らしい」感じもないし。
- 走ると結構怖いけどね。あとふつーに見通し悪くて危険。
- あとは費用面か・・・。
2.5 |立体構造|首都高・街路上の高架橋
ヨーロッパ諸国では、都市景観を破壊しかねない大きな高架橋が街の中心にあることは、おそらくあまり考えにくい
- そうなのかなぁ?メトロとかモノレールとかまで考えると結構先進国でもありそうだけど
- NYとかシカゴのメトロとか、トロントの南側の高速道路とか (あ、ヨーロッパじゃねぇや)
- まぁでもアジアの新興国までいれれば、「世界的に見ればめずしい」とはならないと思う
3.1 世界5都市の展望台ツアー
海外4都市と比べると、東京の町並みはとても特殊・・・全体的に統一感がない。
- 統一感がないのはその通りだと思う。日本の年だと統一感がある街の方が少ない気がする。
- 地方どこいっても似たようなチェーン店が並ぶ大きな国道があるっていう店では「統一感がある」けどね。
- これもでもアジア全般に言えるような気がする。
- これは東京が、というよりは、「日本(アジア)的美意識」と「ヨーロッパ的美意識」の差なんじゃないですかね。
- ヨーロッパはとにかく対称的、揃っている、一直線、みたいなものを美しいとする(らしい)。だいたい街がそんな感じ。
- 日本は雑然としていたり、無造作なものの中に美しさを見出したり、賑やかだったりした中に楽しさを見出したりしてしまうような感じ?
- 中国とか東南アジアとかはよくわからない。
東京がニューヨークやロンドンと違うのは、「ここからはスラム街、ここからは高級住宅街」というような明確な区分けがなく
- これはすごく思う。どの街にもあきらかにスラムっぽいところとはあるけど、東京ではあまりない。高級住宅街っぽいところとか、都心のど真ん中であっても
どこにでも貧相な住宅もあれば高級そうな屋敷もある。タワマンがある場所の隣が小さなアパートだったり。あの山谷もけっこう普通の家がある。
- 川崎とかはアレだけどね・・・
- フィリピンとかインドとか、あの辺の区分けは本当にすごい。町域ごと有刺鉄線と門番付きのゲートで囲われていたりする。
3.2 「奇景」を生んだ東京の歴史
道路があまりにも貧弱
- 道が狭かったり、車は多いイメージあるけど、そんなに言うほど貧弱かなぁ・・・?
- いままで仕事で使ってたしたけど、駐車場さえ調べておけば結構快適な感じがする
- 首都高の決まったポイントはいつもかなり混むけど、そこさえ避ければいつもスムーズに感じる。
「ワトキンス・レペート」
- TODO Read
「昭和40年の交通危機」に対する緊急提言をまとめ・・・「右折に制約のある交差点」の多くはおそらくこのとき生まれた。
- 東京は本当に右折禁止・転回禁止・一方通行がおおい
- 今も本当に必要な規制ならあってもいいと思うんだけど、この時代からだらだら続けているような規制も多いんじゃなかろうか。 そう言うのはさっさとやめてほしい
道路率の低さも挙げている。・・・市街地で25%程度(おそらくアメリカの主要都市の値)が「普通」であるのに対して、東京ではこれよりも低く、環状6号(山手通り)の内側は平均20%で、その外側では6-9%の「村」の状態
- 道路率がアメリカに届いていないから足りてない、状態が悪い、というトーンだけど、道路率は参考にすべき数字なんだろうか
- 他の都市はいくつなんだろうか
- むしろ道路率が低い方が、都市としては効率が良いようにも感じる
- もしかして道路系官僚の受け売り的な・・・?
五輪のような大規模行事は、道路整備のような公共事業を進める上での推進力になりやすい。
- 2020の五輪があるいまでもそうだよね。何でもかんでも、とくに道路関係に関しては「五輪までに」みたいなことすごいみんな言ってるし。
- 2020すぎたらいよいよ本格的に衰退時期なのにどうすんだろうって感じ。
首都高は当初、他の都市とはつながらず、東京のみで独立したスタンドアローン都市高速道路として整備された
- 最初から高速道路に繋がっていたわけじゃない、ということは知っていたけど、当初は都内で完結させるつもりで作った、ということは知らなかった。
- まぁでも普通に考えたら接続させないわけがないよね。
- 外環道が遅れに遅れたから渋滞が起き続けている、というのはまだわかる。
- しかし中央環状できても、西側の都心環状が渋滞しつづけてるのはよくわからない
- 外環ができれば改善されるんだろうか・・・?
- 東側は、まぁアレなのは理解できる・・・。
- 今の渋滞って大域的にどうかというより、小さい問題で渋滞が起きてる感じがする
- 折り込み合流とか、折り込み合流とか、東京港トンネルとか、折り込み合流とか。
4.2 東京湾に新しい首都を築く構想
「東京湾埋立についての加納構想」 この構想を参考にして1959年7月に提言書をまとめ・・・それが『第7次・東京湾2億坪埋め立てについての勧告』だ
- これはまじか・・・っていう感じ。
- 今の東京湾アクアラインまでかなりの土地を埋め立てる構想が50年以上前からあったらしい・・・。
- 当時からそんなに切羽詰まっていたのか
- 今じゃもう考えられない勢いですね。
4.3 千葉の交通を変えた「夢の架け橋」
(東京湾アクアラインについて) 木更津に大型商業施設 (三井アウトレットパーク木更津) が開業したこともあり・・・「海ほたる」は休日を中心に混雑し、その入口付近がたびたび渋滞するようになった
- 本当に毎週土日はすごい渋滞してる。海ほたるだけじゃなくて、アクアライン自体が。午前は千葉に来る人、午後は帰る人、っていう感じ。
- 木更津に住んでる人にとってはだいたい逆だからそんなに困ってはいない。たまに巻き込まれるけど。
- どうでもいいけど木更津金田料金所の構造はおかしい。アクアラインへ向かう方。合流が雑すぎ。
東京湾アクアラインを通るバスの路線や運行本数は、「東京湾アクアライン」の開通以来増え続け、今では東京駅・君津バスターミナル間を朝のラッシュ時に最短5分間隔で高速バスが走っている
- 本当にバス多いよね。大変便利。
- 通勤している人も多いらしいけど。僕はしたくないけど。
- 品川・川崎・羽田行きとかもかなり多いから、東京に行くのに困ることはない。
2015年にはJRの列車が大幅に整理され、君津以南の内房線では特急列車が消滅した
- あれ?新宿さざなみありますけど・・?館山まで行きますけど。
- 過去のある時点では消滅していたのかな・・・?それとも平日のはなし・・・?
5.1 キング・オブ・ジャンクション
T-CAT・・・かつては重要な役割を担っていた
- バスターミナルがあるのは知っていたけど、そういえば「エア」って付いてた。なんで付いてるのか考えたこともなかった
- 今じゃ知ってる人のが少ないよね。使ってるひと地元の人以外にいるのかな・・・。
- そもそも箱崎JCTのロータリーを知っている人も少ない
- そして隠しPAがあることを知っている人も少ない
5.2 T-CATはなぜつくられたのか
いずれは自動車が陸上交通の中心になると考えられていた。
- いまだに鉄道中心から脱却できていませんよね。まぁ鉄道がダメっていうわけじゃないけど
- 逆に言うと、鉄道中心だからあそこまで過密都市が出来上がって、みんなアホみたいに満員電車で通勤するという形が出来上がったのかもしれない。
- 自動車中心だったら、そうなるまえに渋滞で身動きできなくなるから、ある程度オフィスも分散しただろう
5.3 T-CATでは何をしていたか
特に送迎の風習が強いわが国では・・・手軽にしないで出迎え、見送りを済ませることが、国民経済のロスを防ぐうえからも絶対必要
- 確かにみんなやるけど、他の国ではそんなにやらないの・・・?本当か・・・?
- ググって調べたら、見送りはよくわからなかったけど、船の見送りテープは日本発祥らしい、ということはわかった
- 見送りから国民経済のロスってことまで行くのはちょっと大袈裟な感じはするけど、まぁそうね
5.4 進化する空港アクセス
近年ネットワークの充実で渋滞が緩和され、「渋滞の名所」とされた浜崎橋JCTや箱崎JCTの渋滞もほぼ解消された
- いやいやいや、さすがに。ガンガン渋滞してます。昔よりはましになっているけど。
- ネットワークがどうこうの前に、連続で現れる折り込み合流のせいで渋滞してる。
- あと北部の小菅あたりの道路の渋滞が伸びて来ることもよくある。
- これも折り込み合流
6.2 今後も変わる新虎通りと環二通り
(環状二号について) 2019年からBRTの運行が始まる予定だ
- 知らなかった。でも路線図見ると完全に東京オリンピック用ですね
- 東京オリンピック終わったら都バスとかになるんですかね・・・
- 今だと建物も少ないから採算厳しそう
6.3 変貌する虎ノ門
道路整備の遅れは、案外悪いことばかりではない
- いやー、たまたま虎ノ門の建物整備まで遅れちゃったからーみたいな例を出して「案外悪いことばかりではない」はキツイ。
- そりゃたまたまかぶることはあるだろうけど、道路整備の遅れのおかげじゃないでしょう
- 逆に遅れなければたまたま都合のいいこともあるわけで・・・。
8.1 豊かな「食」と宅配便
宅配便は、小口の荷物を運ぶサービスだ。これを個人が気軽に利用できるのは、世界広しと言えど、日本だけのようだ
- 本当かなぁ?香港でヤマト見たりはしたけど、あれは業務向けなのかなぁ。
- まぁでも確かに海外で宅配便とか使ったことないから、よく知らない
「クール宅急便」の誕生が、日本や東京の「食」を大きく変えたようだ
- これは流石に言い過ぎでは。ヤマトの受け売りかな。
- クール宅急便の前から回転寿司とかあったし
- 実はネタによって本当にクール宅急便のおかげ、ってのがあったりするのかなぁ・・・
圏央道も、近年はあたらしい物流の動脈になりつつある
- 木更津まではやく繋げてください・・・・
- かずさアカデミアパークとかなんとかしてあげてください・・・
9.1 道路と都市に残る「伸びしろ」
「イカの耳」として現れている
- 首都高に現存するイカの耳で、本当に期待できる「伸びしろ」って現存するんですかね・・・
- 内環状線とかもう絶対にできないし、必要もないでしょう
- 晴海線も伸びそうにもないし (ていうか必要ない)
- 千住新橋あたりのやつは、作っても良さそうだけど
- 逆に実際新しく作られている (伸びている) ところってそもそもイカの耳がなかった場所にできてる気がする
- 小松川JCTとか、生麦JCTとか
- イカの耳じゃないけど、大師JCTのこれから無駄にすげー期待できそうだけど微動だにしないJCTとか、どうにかならないんですかね
- あそこ外環と繋がると個人的にすごい便利
フランス国鉄は、近年新宿駅をモデルとした駅の再開発をおこなっている。この再開発は、「プロジェクト・シンジュク」という・・・
- まじかよ。新宿のどこを参考にしたんだ。
- ずっと工事し続けるってこと?
- バスタ・パリスでも作るのか?
- 迷路にするとか?でもパリのメトロは案内が不親切だからすでに迷路。
- 冗談はさておきちょっとこれは見て見たい